Q1:岐阜の「阜」という漢字は、「岐阜」以外にどんな言葉や熟語で使われていますか?
A1:現代の日本語において目にする代表例は、中国山東省にある孔子の生誕地「曲阜(きょくふ)」や、小高い丘を意味する古典的語彙「土阜(どふ)」程度です。ただし、港の船着き場を指す「ふとう」は本来「阜頭」と書き、現代では石偏のついた「埠頭」が常用されますが、これも同源の文字です。一般語彙としては極めて稀少であるからこそ、地名としての存在感が際立っています。
Q2:岐阜の「岐」と「阜」は、それぞれ何画で何年生で習いますか?
A2:「岐」は山部に属し7画、「阜」は阜部に属し8画で、2文字合わせると合計15画です。いずれも文部科学省の学習指導要領上は小学校4年生で習う常用漢字に指定されており、日本漢字能力検定(漢検)では「岐」が5級、「阜」が7級に配当されています。
Q3:なぜ「阜」は「こざとへん(阝)」の仲間と言われるのですか?
A3:漢字の部首である「こざとへん(阝)」は、まさに「阜」という漢字そのものが他のパーツの左側に結合する際に形を変えた(変形した)ものです。そのため、漢字字典で「阪」「防」「院」などを調べる際の正式な部首名は「阝」ではなく「阜部(ふぶ・おか)」となります。「阜」はその親玉(原型)にあたる文字です。
Q4:織田信長が「岐阜」と命名する前、あの地域は何と呼ばれていましたか?
A4:信長が改称する以前は「井の口(いのくち)」と呼ばれていました。斎藤道三が拠点としていた稲葉山城の城下町であり、交通の要衝でしたが、信長が美濃を完全に制圧した永禄10年(1567年)に、天下平定と道徳的統治の象徴として「岐阜」へと改変されました。