映画での鮮烈な交差を経て、坂元裕二脚本のドラマ『問題のあるレストラン』で二人が見せた掛け合いは、まさに圧巻の一言だった。社会の理不尽に直面しながら自分の居場所を模索する若者たちの痛みを、二人は生々しく、かつ軽やかに演じ分けた。
菅田将暉が演じたチャラさと脆さを同居させた青年と、二階堂ふみが体現したプライドと孤独に揺れる東大卒の女性。二人が画面上で衝突し、言葉を交わすたびに生まれるスパークは、脚本の意図を超えた人間味を物語に吹き込んだ。重層的なヒューマンドラマにおいて、予定調和を嫌う二人の芝居は常に予測不能なスリルに満ちていた。
現場スタッフの間でも、二人がカメラの回っていないところで見せる真剣な意見交換や、互いの芝居に対する絶対的な信頼感は語り草となっている。互いの出方を計算し尽くした上で、それを本番で軽やかに裏切り合う。表現者としての至高の遊び場がそこにはあった。