『ポンキッキーズ』出演時の安室奈美恵は、まさに激動のキャリアの転換点に立っていた。ライジングプロダクションで培われた徹底的な基礎レッスンとステージ度胸。そこにエイベックスという新進気鋭のレコード会社が持つダンスカルチャーの推進力が結びつき、やがて稀代のプロデューサー小室哲哉との運命的な出会いへと結実していく。
この番組での露出は、彼女の類まれな身体性とポップアイコンとしての資質を世に知らしめる決定打となった。ウサギの耳を外し、本格的なダンスディーヴァへと羽ばたいた瞬間、彼女の背中にはすでに時代の風が吹き荒れていた。ポンキッキーズでの日々は、巨大な音楽マーケットを制覇するための、最も研ぎ澄まされた助走区間だったのである。