洋食の定番メンチカツも、キャベツを大胆に活用することで劇的な進化を遂げる。通常のメンチカツは玉ねぎを使用するが、粗めに刻んだキャベツをたっぷりと練り込むことで、驚くほど軽やかでジューシーな仕上がりになる。
キャベツの水分が揚げ油の中で適度な蒸気を生み出し、内部をふっくらと蒸し焼きのような状態に導く。豚ひき肉の濃厚なコクを受け止めつつ、キャベツの爽やかな甘みが後味を軽快にするため、揚げ物特有の重さを一切感じさせない。
パン粉をしっかりとまぶし、170度の油でじっくりと色づくまで揚げる。きつね色の衣に箸を入れた瞬間のサクッという快音と、立ち上る湯気。キャベツの粗みじん切りがもたらす立体的な食感は、一度味わうと従来のメンチカツには戻れなくなるほどのインパクトを誇る。