2026年現在、富士山を巡る最大のテーマは「オーバーツーリズム(観光公害)の解消」と「持続可能な山岳環境の保全」である。
山梨県側が吉田ルートにおいて先行導入した通行料の徴収と1日あたりの登山者数上限(4,000人規制)、弾丸登山の防止ゲート設置といった厳格な入山管理は、静岡県側の3ルート(富士宮口・須走口・御殿場口)でも足並みを揃えた管理システムとして定着した。
オンラインでの事前予約システムや入山マナーの多言語周知、安全装備のチェック体制において、静岡県と山梨県はリアルタイムでデータを共有。かつての「何県か」という境界論争を完全に乗り越え、国際的なエコツーリズムの先進モデルとして両県一体の山岳マネジメントが推進されている。