大菩薩嶺を訪れる登山者の大半が選択するのが、上日川峠を起点・終点とする周回ルートです。この周回には「時計回り」と「反時計回り」の2通りが存在しますが、初心者には圧倒的に「反時計回りルート」が推奨されます。
反時計回り(上日川峠 → 福ちゃん荘 → 大菩薩峠 → 賽の河原 → 雷岩 → 大菩薩嶺山頂 → 唐松尾根 → 福ちゃん荘 → 上日川峠)を選ぶメリットは、傾斜が緩やかな表登山道を使って大菩薩峠へアプローチできる点、そして大菩薩峠から雷岩にかけての稜線歩きで常に視界の左前方に富士山と大菩薩湖を捉えながら歩ける点にあります。
標準的なコースタイムと区間所要時間は以下の通りです。
【標準周回コースタイム:合計 約3時間30分】
・上日川峠(標高1,585m・ロッヂ長兵衛前)〜 福ちゃん荘:徒歩約25分(平坦に近い緩やかな未舗装林道・登山道)
・福ちゃん荘 〜 大菩薩峠(標高1,897m・介山荘):徒歩約45分(歩きやすい広葉樹林の登り道)
・大菩薩峠 〜 賽の河原 〜 親不知ノ頭 〜 雷岩(標高2,040m):徒歩約50分(本ルートのハイライトとなる大パノラマ稜線)
・雷岩 〜 大菩薩嶺山頂(標高2,057m):徒歩約15分(平坦な樹林帯往復)
・雷岩 〜 唐松尾根 〜 福ちゃん荘:徒歩約45分(やや石の多い下り坂、足元注意)
・福ちゃん荘 〜 上日川峠:徒歩約20分
下りに使用する唐松尾根は浮き石や段差がやや多いため、膝への負担を軽減するトレッキングポールの活用が有効です。焦らず一歩ずつ確実にステップを踏むことで、安全に下山することができます。