慶應義塾大学を卒業した隆佑氏が選んだのは、スポットライトが当たるエンタメ業界ではなく、当時急速な成長を遂げていたIT業界だった。新卒で入社したクックパッド株式会社では、ユーザー目線に立ったサービス設計や開発ディレクションに没頭。親の財力や知名度に頼る気など微塵もなかった。
現場で泥臭くスキルを磨き上げた彼は、2014年に自身の会社である合同会社R-stylesを立ち上げる。自らITベンチャーの世界へ舵を切ったのだ。自立への意志は確固たるものだった。
彼が世に送り出した代表的なプロダクトが、ソーシャルグルメサービス「ぺこった」である。チャット形式で手軽におすすめの飲食店を教えてもらえるこのアプリは、ユーザー同士の温かいコミュニティを生み出し、大きな話題を呼んだ。母親のキャラクターとは対照的に、徹底してロジカルかつユーザーファーストなモノづくりを貫く姿勢は、同業の起業家たちからも高く評価された。