彼の名を不滅のものにしたのは、言うまでもなく川崎フロンターレでの圧倒的な実績である。就任1年目での悲願のリーグ初制覇から始まり、怒涛のタイトル獲得。だが、真に評価されるべきはその過程で進化し続けたフットボール戦術論にある。
ボールを保持しながら相手の隙を突くポゼッションサッカーに、即時奪還の超ハイプレスを融合させたスタイル。ボールを失った瞬間の5秒間で相手を窒息させるプレッシング強度は、アジアの舞台であるAFCチャンピオンズリーグでも強烈なインパクトを残した。個の能力を最大限に引き出しつつ、緻密なポジショナルプレーを身体に染み込ませる指導法は、今なお指導者仲間たちの間でお手本として語り継がれている。