京都の東山連峰を望む京都市左京区、銀閣寺にも程近い白川通沿い。閑静な住宅街と学生街が交錯するこのエリアに、天下一品 総本店はある。この場所に至るまでの道のりは、決して平坦なものではなかった。
創業者である木村勉氏が、わずか3万7000円の資金と1台のリヤカー屋台からラーメン作りを始めたのは1971年のこと。スープ作りの失敗と試行錯誤を繰り返すこと3年9カ月、幾多の苦難の末に誕生したのが、誰も見たことのない濃厚スープだった。屋台からスタートした小さな挑戦は、やがて株式会社天下一品として日本の外食産業に燦然と輝く一大ブランドへと成長を遂げた。
現在の総本店は、まさにその激動の歴史の集大成だ。店内には創業当時の気迫を今に伝える資料や写真が静かに飾られ、訪れる者にブランドの原点を語りかけている。