サッカー日本代表が世界9位を記録した真相と最新順位の真価

サッカー日本代表が世界9位を記録した真相と最新順位の真価

サッカー日本代表が世界9位を記録した真相と最新順位の真価にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

サッカー世界ランキングで日本が9位になった決定的な理由は、当時のFIFAランキング計算方法・ポイント算出ルールの構造的欠陥にありました。FIFAランキングの順位決定ルールは歴史上、大きく4つの変遷を辿っています。

1998年当時に採用されていた第1世代の計算方式は、1993年の導入当初から使われていた極めて単純な仕組みでした。勝利で3ポイント、引き分けで1ポイントが与えられ、直近の成績に基づきポイントが加算される設計でしたが、対戦相手の強さや大会の重要度に対する補正が極めて甘く、「とにかく国際Aマッチの試合数をこなし、勝ち星を積み上げればポイントが跳ね上がる」という致命的な偏りを含んでいました。

日本代表は1997年、フランスW杯アジア最終予選やダイナスティカップ、親善試合を含めて年間で極めて過密なスケジュールを消化し、多くのアジア勢相手に勝利を重ねました。その結果、欧州予選の合間で試合数が少なかった欧州強豪国をごぼう抜きする形で、ポイントが一気に高騰したのです。

この歪みを重く見たFIFAは、1999年に試合の重要度や大陸間格差を考慮した改定を行い、さらに2018年ロシアW杯後にはチェスなどで用いられる「イロレーティング(Elo rating)」をベースとしたSUM方式へ完全移行しました。現在の計算式は以下の通りです。

$$P = P_{\text{before}} + I \times (W - W_e)$$

ここで「$I$」は試合の重要度係数(親善試合は低く、W杯本大会は最大値の60)、「$W$」は試合結果、「$W_e$」は対戦国同士のレート差から導かれる期待勝率です。格下に勝ってもわずかなポイントしか得られず、格下に敗れれば大量のポイントを失う現在のシステムでは、過去のように「対戦相手の質を伴わない試合数稼ぎ」でトップ10に入ることは物理的に不可能です。

山口 彩花
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山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。