この大学が旧来の教育機関と一線を画す最大の理由は、机上の空論を徹底的に排除した泥臭いまでの実務訓練にある。カリキュラムの根底を支えるのは、提携企業や付属サロンで積み上げる600時間以上の「臨地実務実習」だ。
学生たちはキャンパスのサロン設備で基礎を固めた後、国内外の高級ホテルスパ、医療機関と連携したメディカルエステ、さらにはウェルネスツーリズムの企画現場へと長期で放り出される。顧客のバイタルデータを読み解き、個々のストレスレベルに応じたトリートメントプログラムを立案し、その採算性をExcelシートで検証する。アルバイト感覚のインターンシップとはわけが違う。現場のクレーム対応からリピート率の分析まで、生々しいサロン経営の現実に4年間かけて向き合わされる。