会場内を見渡して目を見張るのは、決済のスムーズさだ。2026年の今、すべてのテントがタッチ決済やQRコード決済に完全対応しており、かつてのような小銭のやり取りによる停滞がまったく見られない。購入から商品の受け取りまで、わずか十数秒。人の回転が異常に早い。
さらに注目を集めているのが、今年から試験導入された小型デカンタによる「パーソナル試飲システム」だ。スマートフォンで好みの味わい(辛口、フルーティー、重めなど)を3問選ぶだけで、県内ワイナリーの銘柄からAIが最適なブレンドや試飲順をリコメンドしてくれるという試み。デジタルと土着のカルチャーが見事に溶け合っている。
伝統的なお祭り感と、徹底的に洗練された利便性。この二面性が、老若男女を問わず人々を惹きつけてやまない理由なのだろう。