樹上で完熟を迎え、自然なヘタ離れや離層サインを確認して収穫したプリンスメロンは、すぐには包丁を入れず、適切な環境で「仕上げ」を行います。これが正統なプリンスメロン追熟方法です。
収穫直後の果実は細胞壁が強固で、果肉がやや硬く締まっています。直射日光の当たらない風通しの良い室内(室温20〜25℃の冷暗所)に2〜4日間静置してください。この期間中にペクチンの分解が進んで果肉が滑らかになり、プリンスメロン特有のサーモンピンクの果肉がとろけるような舌触りへと変化します。決して収穫直後に冷蔵庫へ放り込んではいけません。10℃以下の低温環境に置くと低温障害を起こし、芳香の生成が阻害されて風味が損なわれてしまいます。
食べる直前のプリンスメロン食べ頃サインは以下の2点です。
- 果実のお尻部分を指の腹でそっと押した際、耳たぶほどの心地よい弾力を感じる。
- 部屋全体にマスクメロンを凌ぐほどの甘美で濃厚なフルーツ香が立ち込める。
このサインを確認したら、食べる2〜3時間前に冷蔵庫の野菜室(約8〜10℃)へ移動させて冷やします。冷やしすぎると人間の舌は甘みを感じにくくなるため、キンキンに凍らせるのではなく、「適度なひんやり感」に留めるのが極上の甘さを堪能するプロの作法です。