縦中横を設定したものの、「数字が左右の行にはみ出してしまう」「文字が横に引きつれて行間が不自然に広がってしまう」というトラブルに直面することがあります。縦中横が行の幅に合わない原因は、主にフォントサイズ、行送りの設定、そしてオプション指定の不一致に起因します。
最も典型的な原因は、縦中横ダイアログ内にある「行の幅に合わせる」チェックボックスの誤った運用です。このオプションにチェックを入れると、Wordは選択された文字群(例:「99」)を行の標準文字幅(1文字分の正方形)に収まるよう、水平方向(縦書きにおいては文字の横幅方向)に自動で長体をかけて圧縮します。しかし、文字数が多い場合や特定の特殊フォントを使用している場合、この圧縮処理が過剰に働いて数字が潰れ、極めて判読しづらい形状になってしまいます。
レイアウト崩れを防ぎ、均整の取れた美しさを維持するためのチェックポイントは以下の3点です。
・文字圧縮率の手動補正:「行の幅に合わせる」をオフにし、数字部分のフォントサイズだけを本文(例:10.5pt)から1〜2pt小さく(例:8.5〜9pt)調整する。
・段落の行送り固定:行間が勝手に広がってしまう現象は、段落設定で「行間」を「固定値」にし、適切なpt数(フォントサイズの1.5〜1.7倍程度)を指定することで完全に抑え込める。
・等幅フォントの採用:「MS 明朝」や「游明朝」などの標準的な和文フォントを使用し、数字のプロポーショナル幅によるズレを最小化する。