いま、この泥臭いロードサイドの味に熱狂しているのは昔からの常連だけではない。Z世代やタイパを重視するはずのデジタルネイティブたちが、週末になるとわざわざ車を走らせてやってくる。
過剰に演出されたインフルエンサーのグルメ投稿に食傷気味になった若者たちの目に、油煙に燻された壁や年季の入った丸椅子は、加工の一切ない「本物のリアル」として映るのだ。飾り気のない無骨な盛り付け、注文から数分で叩き出されるスピード感、そして店員たちの威勢の良い掛け声。そのすべてが、デジタル空間では決して味わえないライブ体験として受け入れられている。