関係崩壊のダイナミクスを語る上で避けて通れないのが、恋愛心理学の世界的権威であるジョン・ゴットマン博士の研究だ。ゴットマンは数千組のカップルの会話を徹底的に分析し、9割以上の精度でそのカップルが将来別れるかどうかを予測できるモデルを構築した。
彼が特定した「破局を招く4つの毒素」は以下の通りだ。
1つ目は「非難」。相手の行動ではなく人格そのものを攻撃すること(「いつもあなたは自己中だ」)。2つ目は「侮辱」。相手を見下し、皮肉や嘲笑を浴びせる行為で、ゴットマンはこれを最も致命的な毒素と位置づけている。3つ目は「自己弁護」。非を認めず被害者を装う姿勢。そして4つ目が「逃避(石の壁)」。対話を拒否し、心を閉ざして沈黙することだ。
これらの毒素が日常の会話に頻繁に混入し始めたとき、愛は急速に毒殺されていく。