では、2026年最新政治動向において、日本の政治はどこへ向かうのでしょうか。首相官邸および永田町周辺で囁かれているシナリオは、主に以下の3点に集約されます。
第1のシナリオは、「部分連合の維持による延命と予算成立」です。石破首相は、国民民主党や日本維新の会といった野党各党と政策ごとの協議(パーシャル・コーリション)を重ね、所得税の壁見直しやエネルギー政策の妥協点を見出すことで、政権を維持する道です。この場合、石破氏は「熟議の政治」をアピールし、内閣支持率の急激な下落を防ぐ狙いがあります。
第2のシナリオは、「追い込まれ解散」です。法案審議の過程で野党側との交渉が決裂し、予算関連法案の成立が危ぶまれる事態になった場合、石破首相自らが伝家の宝刀である解散権を行使し、再び国民の信を問う選択肢です。ただし、現在の支持率水準で衆議院解散に踏み切れば、自民党がさらに議席を減らすリスクが高いため、党内からの猛反発は必至です。
第3のシナリオは、「夏の国政選挙前における内閣総辞職」です。党内から「石破首相の顔では次の選挙を戦えない」という危機感が頂点に達し、自民党総裁を辞任することで政権を禅譲する展開です。過去にも森喜朗内閣から小泉純一郎内閣へ、あるいは福田康夫内閣から麻生太郎内閣への交代劇が見られたように、選挙直前の「疑似政権交代」によって局面打開を図る手法は自民党の常套手段でした。