彼女のキャリアを振り返る上で欠かせないのが、作品ごとに見せる多彩な表情だ。映画『全員、片想い』で見せた切ない眼差しと繊細な接触は、片想いが持つ苦しさと愛おしさを余すことなく表現し、観客の胸を打った。スクリーン越しに伝わる微かな吐息までが計算し尽くされた演技として高く評価された。
一方で、過激なドロドロ劇として社会現象を巻き起こしたドラマ『奪い愛、夏』では、一転して欲望と執着が渦巻く極上の愛憎劇を展開。強烈なインパクトを残す情熱的なラブシーンを演じきり、名実ともに実力派女優としての地位を固めた。数々の恋愛ドラマで培われた表現力は、今や作品の質を左右する重要なキーパーツとなっている。