発祥は2026年のカナダ。新型コロナウイルスのパンデミックに伴うロックダウンの最中、家庭内暴力(DV)の被害者が同居する加害者に気づかれずに外部へ助けを求められるよう、カナダ女性財団(Canadian Women's Foundation)が考案したのが始まりだ。
やり方は極めてシンプルである。まず、相手に向けて手のひらを見せ、親指を手のひらの内側に折り曲げる。そして、残りの4本の指で親指を包み込むようにして拳を作る。この一連の動作が「シグナル・フォー・ヘルプ(Signal for Help)」と呼ばれる世界共通のSOSサインだ。
言葉を発する必要がない。スマートフォンの画面越しでも、車の窓越しでも、すれ違いざまの一瞬でも意思表示ができる。この手軽さが、国境を越えて急速に普及した最大の理由と言える。