事故から15年を迎えた現在、吉田昌郎氏に対する評価は、現場での危機管理に対する称賛と、事故に至る構造的責任を問う視点の双方から多角的に再考されています。
SNSやネット上の反応では、「官邸や本店の無謀な介入を突っぱねて現場を守った本物のリーダー」「彼がいなければ東日本はより深刻な被害を受けていた」と、危機を食い止めた英雄としての敬意を寄せる声が根強く存在します。
その一方で、事故以前に本店原子力設備管理部長を務めていた際、津波対策の先送りに関与していたのではないかとする指摘や、東京電力という組織全体の安全神話・過信体質の一翼を担っていた技術幹部としての側面を厳しく問う声もあります。現場の指揮官として最大の破局を防いだ功績と、組織人としての事前リスク管理の課題という両面から、客観的な歴史の検証が続けられています。