サンリオの初期ヒストリーに関しては、ネット上でいくつかの典型的な誤認が定着しています。事実関係を整理して誤解を正しておきましょう。
1つ目の誤解は、「サンリオの創業と同時にキャラクターが生まれた」という思い込みです。前身の山梨シルクセンターは1960年創業であり、初期は絹製品やゴム草履などを販売していました。草履にいちご柄のイラストをプリントしたところ売れ行きが劇的に伸びたという実体験から、「デザインとメッセージの付加価値」に着目し、1973年のコロちゃん誕生に至ったという歴史的経緯があります。
2つ目の誤解は、「マイメロディはずっとうさぎの女の子として独自展開されていた」という点です。前述の通り、1975年のデビュー当初は「Little Red Riding Hood(赤ずきん)」という名称で、童話の赤ずきんちゃんをモチーフにしたキャラクターでした。後に読者投票やファンの反響を受けて「マイメロディ」という固有名詞が定着し、ピンクの頭巾などバリエーションが広がっていきました。