髪が段階的に細くなる現象の背景には、進行性の脱毛症が潜んでいる場合も少なくない。日本の皮膚科診療において確固たる指針となっているのが、日本皮膚科学会が作成した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」である。このガイドラインでは、臨床試験のエビデンスに基づいて各治療法が厳密にランク付けされており、確実性の高い選択肢を提示している。
日本における毛髪研究の第一人者である板見智医師らの長年の知見も、このガイドラインの科学的根拠を確かなものにしている。男性型脱毛症 (AGA)に対しては、悪玉男性ホルモン(DHT)の生成を抑える内服薬や、毛包に直接働きかけて毛髪の太さを取り戻す外用薬が最高ランクの「推奨度A」として位置づけられている。噂や無承認のケアに頼るのではなく、医学的根拠に基づいたアプローチを選ぶことが改善への確実な一歩となる。