批判の矛先となったのは江原啓之本人の霊能そのものというよりも、番組制作側が施した過剰な情報収集と演出手法であった。当時、バラエティ番組における事前取材の領域を超え、ゲスト出演者のプライベートや過去の経歴を細かくリサーチした資料がスタッフ間で共有されていた実態が浮かび上がっている。
決定打となったのは、放送倫理・番組向上機構(BPO)に寄せられた大量の苦情と、それに伴う審議だ。事前アンケートや入念な聞き取り内容が、あたかも「その場で霊視によって言い当てられた」かのように編集されていた点が疑問視された。視聴者に対して「不可思議な能力による奇跡」として見せるための演出が、行き過ぎた誘導や虚偽の印象操作と判断されるに至ったのだ。