MLB移籍2年目、シーズン開幕第2戦となるミニッツメイド・パークでのヒューストン・アストロズ戦に先発登板したダルビッシュ有投手は、立ち上がりから異次元のピッチングを展開しました。150キロを超える伸びのあるストレートに加え、打者の手元で鋭く曲がり落ちる代名詞のスライダー、落差の大きいカーブ、スプリットを変幻自在に操り、相手打線にバットの芯すら触れさせません。
回を追うごとにスタジアムの異様な熱気は高まり、味方の好守も重なってスコアボードには「0」が並び続けました。8回を終えた時点で投球数は100球を超えていましたが、その球威は衰えるどころか凄みを増し、球場全体がダルビッシュ有の完全試合誕生という歴史の証人になることを確信し始めていました。
そして迎えた9回裏、先頭の代打カルロス・ペーニャを空振り三振、続くジェイソン・カストロも三振に仕留め、ついに9回2死。MLB史上24人目、日本人初となる大偉業まで、文字通り「あと1人」のところまで辿り着いたのです。