2000年代、深夜帯からゴールデンへと駆け上がり社会現象となったのが、テレビ朝日系で放送された『国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉』だった。この番組は、それまで怪談や恐怖の対象として消費されがちだった「オカルト」を、自己探求と癒やしの「スピリチュアル」へと劇的に昇華させた。
江原啓之がゲストの前世や守護霊を細やかに読み解き、美輪明宏がその霊視結果を冷徹かつ慈愛に満ちた人生哲学へと翻訳する。国分太一の素直な問いかけが、視聴者と超常の世界とを絶妙に繋ぎ止めた。スタジオに流れる独特の緊張感は、毎週のように日本中の茶の間を釘付けにした。演出を超えた「本物の言葉」が持つ重み。それは商業主義にまみれたテレビ界において、奇跡的な純度を保った空間だった。