噂の引き金となった「決定的な事件」は存在する。それが2007年大会で発生した、ある大学チームの墜落事故だ。
女性パイロットが搭乗した機体は、離陸直後にコントロールを失い、高さ約10メートルから湖面に墜落。彼女は脳脊髄液減少症という重い後遺症を患うことになった。日常生活すら困難になった彼女と家族は、安全対策を怠ったとして大学のサークル関係者などを相手取り、損害賠償を求める裁判を起こした。
このニュースはメディアで大きく報じられた。裁判という公の場での争い、そして「後遺症」という重い現実。これが人々の記憶の中で「死亡事故」という極端なイメージにすり替わっていった可能性は極めて高い。