1997年、平均年齢12歳ほどの小中学生で構成された「Folder」は、当時の音楽シーンに強烈な衝撃を与えた。なかでも、圧倒的な歌唱力で「和製マイケル・ジャクソン」と称された三浦大知と、ひときわ強い光を放つ存在感を持っていた満島ひかりの二人は、グループの核だった。幼少期というあまりにも早い段階で、本物の表現に触れ、互いの才能を間近で浴び続けた経験。これが、彼らの血肉となって今も流れているのは疑いようがない。
あの狂乱の90年代後半から時が流れ、二人はそれぞれ全く別のルートを登ることになる。グループの活動休止、そして変遷。思春期という不安定な時期に彼らが下した決断は、安易な芸能界のレールに乗るものではなかった。自分自身の足で立ち、自らの声を社会に届けるための、長い模索の始まりだったのだ。