ハッピ姿にネジリ鉢巻き、そして重厚な杵と臼。あまりにもストレートで力強いスタイルは、いかにして生まれたのか。結成当初、若手芸人の登竜門で模索を続けていた小野まじめとせんちゃん。彼らが所属するワタナベエンターテインメントの稽古場で生まれた一瞬の閃きが、すべての始まりだった。
「男は黙って――」という不条理かつ潔いキメ台詞。時代と逆行するかのような硬派な世界観と、日常のドジな失敗を突き放す破天荒なリズム。洗練された会話劇が主流となりつつあったお笑い界において、彼らのアプローチはあまりに異端であり、だからこそ観客の脳裏に烈烈な記憶を刻みつけることとなった。