一見するとクールでどこかミステリアスな佇まいを持つ彼女だが、そのバックボーンには愚直なまでの演技への情熱がある。10代の頃に地元・京都で芝居の面白さに目覚め、関西の小劇場や自主制作映画の世界で揉まれた経験が、現在の揺るぎない土台となっている。
洗練された都会的なセンスを持ちながらも、どこか地に足のついた泥臭さや、人間の「生活臭」を匂わせることができるのは、この下積み時代があったからこそだ。順風満帆なシンデレラストーリーではなく、現場の一本一本で信頼を勝ち取ってきた歴史が、彼女のセリフ一行、視線一つに圧倒的な説得力を与えている。