日本のラグジュアリークルーズトレイン市場において、「TRAIN SUITE 四季島」(JR東日本)、「ななつ星in九州」(JR九州)、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」(JR西日本)の3大列車は常に比較の対象となる。2026年時点の一般的な3泊4日コース(2名1室利用・1名あたり)における料金水準を俯瞰すると、「ななつ星」は定員削減と極限のパーソナライズ化を進めた結果、120万円〜180万円クラスと最も高い価格水準へとシフトした。
これに対し「瑞風」は80万円〜140万円前後、「四季島」は90万円〜165万円前後と、ほぼ同水準のハイエンド領域で凌ぎを削っている。四季島が持つ独自の強みは、東日本から北海道までという圧倒的な移動距離のスケール感と、モダニズムと日本の伝統美を融合させた近未来的な車両デザインにある。クラシカルで温かみのあるアールデコ調を掲げる「ななつ星」や「瑞風」に対し、先進的な上質さを提示する四季島は、富裕層の中でも異なる感性を持つリピーターを獲得している。