午前5時、気仙沼や塩釜の漁港。水揚げされたばかりの三陸の魚介類が競りにかけられる現場に、同社のバイヤーの姿があった。中間卸売業者をいくつも経由する従来のルートをバッサリと削ぎ落とし、競り落とした魚をそのまま自社のトラックに積み込む。店舗の売り場に並ぶまで、わずか数時間という驚異的なスピード感だ。
「普通のスーパーなら翌日以降に店頭に並ぶような魚が、ここでは朝のうちに刺身になって並ぶ。しかも値段は半額近い」と、長年通い詰める常連客は声を弾ませる。市場の競り権を自社で保持し、自前の物流網を張り巡らせることで、中間マージンを極限まで削ぎ落とす。鮮度の高さがそのまま価格の安さに直結する構造を作り上げた。