玉置浩二の紅白歌合戦における歩みは、安全地帯としての鮮烈なデビューからソロでの円熟したステージまで、時代ごとの音楽シーンを象徴するハイライトに満ちています。これまでの歴代出場記録と過去の曲目を振り返ると、その一つひとつが歴史に残る名場面であることが分かります。
安全地帯として初出場を果たしたのは、大ヒット曲を連発していた1985年(第36回)のことです。披露した楽曲は昭和の歌謡史に輝く名曲『悲しみにさよなら』。洗練された都会的なサウンドと玉置浩二の艶やかな歌声は、白組の強力な戦力として日本中に強い印象を刻み込みました。
その後、ソロアーティストとして初出場を飾ったのが1996年(第47回)です。自身が主演を務めたドラマの主題歌であり、メガヒットを記録した『田園』を満を持して歌唱。バックバンドとしてTOKIOが参加したこのステージは、型破りな疾走感とエネルギーに満ちあふれ、白組歌手の中で突出した注目を集めました。
さらに時を経て、2026年(第71回)には24年ぶりとなる紅白復帰を果たします。紅組・白組の枠を超えた「特別企画」として登場し、東京フィルハーモニー交響楽団との共演で再び『田園』を熱唱。コロナ禍に揺れる列島へ勇気と祈りを届けました。続く2026年(第73回)には、デビュー40周年を迎えた安全地帯として37年ぶりに出場し、『I Love Youからはじめよう』を披露。盟友たちとの絆を感じさせるパフォーマンスは、多くの視聴者の涙を誘いました。