現在話題を集めているサロンでは、着席と同時にスタイリストがタブレット端末を取り出すシーンが珍しくない。頭蓋骨の凹凸、顔の立体感、首の長さや肩幅の比率までを数秒でデジタル計測し、視覚的なデータとして視覚化する。感覚だけに頼っていた従来のカウンセリングとは、精度が格段に異なる。
デジタルデータをもとに、熟練の美容師が毛量や髪のクセ、その人の持つ佇まいといった「感性」の領域を掛け合わせてハサミを入れていく。顔立ちの悩みを力づくでカバーするのではなく、個性を魅力として活かすミリ単位のレイヤーカットや毛流補正が、多忙な現代人の間で圧倒的な支持を獲得している。