NHK Eテレが送り出すこの5分番組は、現代のライフスタイルとも見事に合致している。見逃し配信サービス「NHKプラス」の普及により、タイムシフト視聴が当たり前となった今でも、この番組が持つ「リニア放送(リアルタイム視聴)の価値」は衰えていない。
むしろ、朝の目覚まし代わりに『0655』を観て、一日の終わりに『2355』で深呼吸をするというルーティンが、生活のペースメーカーとして機能している。金曜日の朝に「よんきびう隊」が無事に文字を完成させる姿を見届けることで、人々は「今週もなんとか乗り切った」という静かな安堵感を得る。
朝と夜。2つの異なる時間帯を一本の糸で結ぶ仕掛けとして、「よんきびう」はテレビというメディアが本来持っていた「時間共有の喜び」を鮮やかに再生させている。