彼のキャリアは決して平坦なものではなかった。元々は吉本興業のタレント養成所(NSC)に在籍し、お笑い芸人としての第一歩を踏み出した歴史を持つ。吉本新喜劇の舞台などに立ちながら笑いの間を磨いたものの、やがて本格的な役者への道を志して上京。しかし、そこには長い不遇の時代が待ち受けていた。
芽が出ない日々が続くなか、彼はVシネマや独立系の映画現場に這い上がり、どんな端役であっても強烈な印象を残す貪欲さを見せていく。泥臭い下積み経験こそが、後に芸能界で唯一無二と評される屈折したキャラクター描写の原動力となったことは疑いようがない。