昨日まで元気なトマトが突然しおれる謎|青枯病の根絶と最新防除対策

昨日まで元気なトマトが突然しおれる謎|青枯病の根絶と最新防除対策

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トマトがしおれる病気には、青枯病のほかに糸状菌(カビ)を病原とする「萎凋病(いちょうびょう)」や「半身萎凋病」が存在します。これらは初期症状が類似しているものの、病原体の生態系が根本から異なるため、誤った診断を下すと畑全体の防除対策を大きく誤ることになります。

診断項目青枯病(細菌性)萎凋病(糸状菌・フザリウム)編集部の判定・検証ポイント病原体の種類細菌(ラルストニア菌)糸状菌(カビの仲間)殺菌剤の系統が完全に異なる症状進行のスピード1〜3日で急速に全体が萎凋数週間かけて徐々に進行青いまま急死するなら青枯病が濃厚葉の変色パターン緑色を保ったまま萎れる下葉から黄色に変色し枯死葉の黄化の有無が初期の識別鍵発病の好適地温・気温高温多湿(28〜35℃)中温〜高温(24〜28℃)盛夏の猛暑期は青枯病リスクが跳ね上がる水浸検定(クリヤーテスト)乳白色の細菌泥が糸を引く濁りは出ず水は透明のまま現場で10分以内に確定診断が可能

確実な診断を下すために最も信頼性の高い現場検証が、上記にもある水浸検定(クリヤーテスト)です。疑わしい株の地際近くの主茎をナイフでスパッと斜めに切断し、透明なコップに入れた水に切り口を浸して静置します。数分後、切断面から乳白色の煙のような筋が、タバコの煙やミルクのようにツーツーと糸を引いて濁り出してきた場合、それは導管から噴き出すラルストニア菌の細菌塊(バクテリアルウーズ)であり、青枯病である動かぬ証拠です。

前田 葵
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前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。