トマトがしおれる病気には、青枯病のほかに糸状菌(カビ)を病原とする「萎凋病(いちょうびょう)」や「半身萎凋病」が存在します。これらは初期症状が類似しているものの、病原体の生態系が根本から異なるため、誤った診断を下すと畑全体の防除対策を大きく誤ることになります。
確実な診断を下すために最も信頼性の高い現場検証が、上記にもある水浸検定(クリヤーテスト)です。疑わしい株の地際近くの主茎をナイフでスパッと斜めに切断し、透明なコップに入れた水に切り口を浸して静置します。数分後、切断面から乳白色の煙のような筋が、タバコの煙やミルクのようにツーツーと糸を引いて濁り出してきた場合、それは導管から噴き出すラルストニア菌の細菌塊(バクテリアルウーズ)であり、青枯病である動かぬ証拠です。