ストーリーをクリアするための「旅パ(旅立ちパーティー)」における使いやすさと、クリア後のランクバトル(対戦レート)における実力の間には、往々にして大きな乖離が生じます。このギャップこそが、ネット掲示板やSNSで毎世代巻き起こる論争の火種となってきました。
ストーリー攻略において最重要視されるのは、「弱点の少なさ」「道中のジムリーダーやボスに対するタイプ相性」「習得技の早さと範囲」です。例えば第3世代のラグラージは、電気無効かつ草以外の弱点が存在しないため、初心者でも一度も倒されずに殿堂入りできる「旅パ最強」の呼び声高い存在でした。またSVのホゲータ(ラウドボーン)も、序盤の虫ジムや草ジムを単体で蹂躙でき、中盤以降も高い物理耐久でボス戦を安定して突破できるため、ストーリー攻略における評価は圧倒的でした。
しかし、ランクマッチの世界では評価軸が一変します。ストーリーで猛威を振るったポケモンが、鈍足さや搦手(補助技)への耐性の低さを突かれて対戦環境では苦戦を強いられるケースは珍しくありません。逆に、ストーリー中では育成に手間がかかるポケモンが、隠れ特性の解禁や完璧な努力値調整(育成論)を経て、対戦環境のトップメタへ大化けする事例が後を絶ちません。
さらにファンの間で根強い熱狂を生んでいるのが、「色違い御三家」の厳選です。最初のイベントシーンで色違いが出るまでリセットを繰り返す過酷な「初期リセット厳選」や、国際孵化を用いた数百個単位のタマゴ割りなど、熱心なプレイヤーたちは相棒への愛を証明するために膨大な時間を捧げています。SNS上では「数千回のリセットの末にようやく光った」という歓喜の報告が日々飛び交っており、御三家はゲームの枠を超えた特別なコレクターズアイテムとしても機能しています。