ロティサリーチキンを冷蔵保存した翌日、「電子レンジで温めたら皮がふにゃふにゃになり、胸肉はパサパサのゴムのような食感になってしまった」という失敗談は後を絶ちません。この現象は、マイクロ波によって肉内部の水分が一気に蒸発し、タンパク質が急激に熱変性(収縮)を起こすために生じます。一方、オーブントースターだけで温めようとすると、表面ばかりが焦げて中心部が冷たいままになりがちです。
プロが推奨するベストな温め直しは、「電子レンジによる内部予熱」と「トースターによる表面焼き上げ」を組み合わせたハイブリッド加熱です。
まず、切り分けた部位(もも肉や胸肉など1回に食べる分量)を耐熱皿に載せ、ふんわりとラップをかけます。ロティサリーチキン電子レンジ加熱時間は500Wで約40〜60秒(冷蔵状態の場合)。肉の中心温度をほんのり人肌程度(約40〜50℃)に温めるのが目的であり、ここでアツアツにする必要はありません。
次に、あらかじめ温めておいたオーブントースターにアルミホイルを敷きます。その上に皮目を上にしてチキンを並べ、200〜220℃(または1000W)で約3〜4分焼き直します。余分な脂が落ち、皮がパチパチと音を立てて香ばしく色づいたら完成です。皮はパリッとクリスピー、内部の肉汁は閉じ込められたままジューシーに仕上がります。胸肉を温める際は、解体時に取り分けておいた「底のチキンオイル」や料理酒を小さじ1杯ほど表面に塗ってからレンジにかけると、乾燥を完全に防ぐことができます。