2000年代以降、彼のキャリアは劇的な変貌を遂げる。大衆消費される映像メディアの中心地から、肉体と声が直接観客に届く舞台演劇へと活動の軸足をシフトさせていったのだ。生身の人間が対峙する小劇場の濃密な空間は、彼にとって自らの表現を解体し再構築するための格好の実践場となった。
同時に、自らバンドを組んで音楽活動を展開するなど、既存の「俳優」というフレームにとらわれない自由な創作活動を開始。スポットライトの光量をあえて落とし、泥臭く演劇や音楽と向き合う姿は、かつての美少年像しか知らない人々を驚かせたが、それは彼にとって必然の脱皮だった。