2017年2月、埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催されたライブを最後に、彼女は芸能界から完全に引退した。自身の卒業シングル『サヨナラの意味』で初のセンターを務め、まさにキャリアの絶頂期に放った潔い撤退劇は、日本のアイドル史に残る名場面として語り継がれている。
プロデューサーである秋元康も当時、彼女の決断に対して深い理解と尊重を示していた。もともと彼女がエンターテインメントの世界に飛び込んだ最大の動機は、美大への進学費用の工面や弟の学費支援という家庭の経済的理由であったとされる。その目的を果たし、自身が納得できる功績を残した段階で退く姿勢は、過熱するアイドルビジネスにおいて異彩を放つ清廉さを持っていた。