実際のところ、横山裕が「クォーター」であるという噂に客観的な根拠はない。両親ともに日本人であり、祖父母を含めて外国の血筋が入っているという事実は確認されていない。生粋の日本人である彼に対してなぜこれほどまでにクォーター説が定着したのか、その大きな背景には「本名」の存在と、幼少期の複雑な家庭環境がある。
彼の本名は「横山 侯隆(よこやま きみたか)」という。重厚で古風な響きを持つ本名と、現在広く知られている親しみやすい芸名とのギャップが、ルーツに関する好奇心を刺激した一面は否めない。さらに、彼の幼少期は決して平坦なものではなかった。両親の離婚、継父との関係、そして一時期おじいちゃん・おばあちゃんのもとで預けられて育ったという経歴など、波乱に満ちた生い立ちが知られるにつれ、ミステリアスなルーツ像が形作られていったのだ。