本作のクオリティを支えるのは、当時の音楽シーンを牽引した一流の制作陣です。作曲・編曲を手掛けたのは、元ジャッキー吉川とブルー・コメッツのメンバーであり、『機動戦士ガンダム』の劇場版主題歌など数々の名曲を世に送り出した井上大輔。哀愁を帯びたマイナーコードからサビで一気に開放的なメジャー感へと展開するコード進行は、聴く者の心を揺さぶる見事な構成美を誇ります。
作詞を担当した阿里そのみによる言葉選びも秀逸を極めています。「背伸びしたいお年頃」の揺れ動く乙女心を、リアルかつスタイリッシュに描写。主人公・森沢優が魔法の力でクリィミーマミへと変身し、芸能界という大人の世界で経験する葛藤や淡い恋心が、リズムに完璧に乗る言葉のリフレインによって見事に表現されています。単なるキャラクターソングではなく、一人の少女の成長ドキュメンタリーとしても成立している点が、幅広いリスナーの胸を打つポイントです。