長年主戦場としてきたFISスキージャンプ・ワールドカップのサーキットにおいて、葛西の名は今なお特別な響きを持つ。海外の強豪選手や現地ファンからも「カサイサン」と敬意を込めて呼ばれ、アプローチを踏み出す際には会場全体から地鳴りのような声援が沸き起こる。
道具の規定変更やジャンプ台の近代化など、時代とともに変化する環境に即座に適応してきた対応力は驚異的だ。近年でも国内の公式戦で最長不倒距離を叩き出し、K点を軽々と越える大ジャンプを披露。ワールドカップの表彰台を再び奪取するため、試走フライトから一切の妥協を排して挑み続けている。