今日におけるこの文化の原点を辿ると、昭和27年(1952年)に発売された歴史的名作「永谷園のお茶漬け海苔」に行き着く。当時、京都の煎茶製造の家系に生まれた永谷嘉男氏は、「家庭で手軽に美味しいお茶漬けを楽しんでもらいたい」という強い情熱から開発に着手。お茶の風味を損なわずに粉末化する技術や、湿気を防ぐ特殊な小袋包装の採用など、幾多の試行錯誤を重ねて完成させた。
現在、株式会社永谷園の象徴とも言える歌舞伎の定式幕を模した赤・黄・緑・黒のパッケージデザインは、半世紀以上が経過した現在も変わらぬ信頼の証として日本全国に浸透している。永谷嘉男氏が残した「アイデアと情熱で食卓を豊かにする」というイノベーション精神は、時代を超えて現代のアレンジ調理法へと受け継がれている。