インターネット上のコミュニティやSNSでは、魔人ブウ編以降の悟飯に対して「戦いをサボって弱体化した」「平和ボケした元最強戦士」という手厳しい声が散見される時期がありました。特に『ドラゴンボール超』序盤のフリーザ復活編において、ジャージ姿で修行不足を露呈したシーンは大きな批判を浴びました。
しかし、近年の描写や緻密なキャラクター考察によって、この評価は明確に覆されています。
まず前提として、悟飯の幼少期からの夢は「立派な学者になること」でした。母・チチの教育方針だけでなく、悟飯自身が知的好奇心に満ちた平和主義者であり、戦いはあくまで「家族や地球を守るための手段」に過ぎません。現在は昆虫学をはじめとする生物学系の研究者として確固たる地位を築き、学会でも論文が評価されるなど、学者としてのキャリアを着実に成功させています。
さらに私生活では、妻のビーデルと温かい家庭を築き、愛娘パンの教育にも熱心に向き合っています。サイヤ人特有の家庭を顧みない武道家気質ではなく、「家族を守る生活者」として自立した人生を歩んでいる点こそ、悟飯が他の純血サイヤ人と決定的に異なる魅力です。
最新の漫画版エピソードでも、悟飯は「学者としての仕事を完璧にこなしつつ、裏でピッコロと密かに気弾のトレーニングを重ねていた」ことが明かされています。弱体化して怠けていたのではなく、学業・家庭・戦士の3つを両立させるための成熟期にあったというのが客観的な事実です。