スマートフォンの頭脳となる最先端チップ。これを製造するクリーンルームの奥深くで、希ガスは文字通り主役を張っている。特にレーザー光源として使われるネオンや、エッチング工程に不可欠なクリプトンは、半導体の微細化が進むほど需要が爆発する。
回路パターンをシリコンウエハに焼き付ける露光装置(DUVレーザー)は、ネオンがなければ稼働しない。2026年のウクライナ危機で世界のネオン供給が一時ストップした際、半導体メーカーがパニックに陥ったのは記憶に新しい。2026年現在も、アジアや北米のギガファクトリーでは、これら「光の仕掛け人」の安定確保が最優先課題となっている。