『六本木クラス』における麻宮葵の魅力は、そのビジュアル戦略の秀逸さにもありました。特に話題を集めたのが、毛先を鮮やかなハイトーンで染め上げたツートングラデーションのボブヘアです。
この髪型は、既存の社会規範に迎合しない葵の独立心と攻撃性を視覚的に象徴するものでした。美容業界関係者によると、ドラマ放送中から全国のヘアサロンで「麻宮葵風のインナーカラーやグラデーションボブ」をオーダーする若年層が急増し、ヘアトレンドの牽引役を果たしました。物語後半で葵が大人の女性へと成長した際の黒髪ロングヘアへの変化も、劇的な心理的変容を見事に演出していました。
さらに注目を浴びたのが、洗練された衣装ブランドのスタイリングです。劇中で平手が着用したアイテムは、モード系からストリート、ラグジュアリーまで多岐にわたりました。
・DIESEL(ディーゼル):葵の反逆精神を象徴するレザージャケットやグラフィックトップス
・Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド):アバンギャルドなテーラードジャケットやアイコニックなアクセサリー
・HYKE(ハイク)やsacai(サカイ):構築的でエッジの効いたドメスティックブランドのコート類
・Dr.Martens(ドクターマーチン):葵のトレードマークとなった重厚感のある厚底ブーツ
ハイブランドとストリートブランドを巧みにミックスしたスタイリングは、ファッション誌でも大々的に特集され、着用アイテムが即完売する「葵売れ」が多発するなど、カルチャーアイコンとしての影響力を遺憾なく発揮しました。