朝ドラオーディションを勝ち抜いた歴代ヒロインたちの経歴を紐解くと、いくつかの興味深いパターンが存在します。
第一に、インディーズ映画や小劇場で地道に演技力を磨いてきた「実力派下積みタイプ」です。『ばけばけ』のヒロインに抜擢された髙石あかりのように、数々の映像作品で確固たる評価を得ていた俳優が、満を持して全国区の舞台へ躍り出るケースです。
第二に、過去に何度も朝ドラのオーディションに落ち続けた末に主役の座を掴み取った「不屈のリベンジタイプ」です。かつて波瑠や吉高由里子、土屋太鳳といった人気俳優たちも、複数回の落選を経験しながら挑戦を続け、ヒロインの座を射止めました。
さらに見逃せないのが、「ヒロインオーディションの落選者が重要キャストに抜擢される」というNHK特有のシステムです。最終選考まで残った候補者は制作陣に強い印象を残すため、ヒロインの友人役、ライバル役、姉妹役などにキャスティングされ、そこから大ブレイクを果たす事例が後を絶ちません。有村架純や広瀬アリスなども、オーディションでの爪痕をきっかけに朝ドラ出演を果たし、後の飛躍へと繋げました。