ネット上の情報や動画コンテンツの中には、「痛みに耐えるほど効果がある」「力任せにグリグリと揉み潰すのが正解」といった誤った認識が散見されますが、これは医学的に見て非常に危険な行為です。
過剰な力で急激に圧迫すると、深部の筋肉組織や毛細血管が微小断裂を起こし、いわゆる「揉み返し」と呼ばれる炎症状態や筋膜の硬化を招く恐れがあります。また、頸部付近のツボ(風池や天柱など)を強い力で圧迫しすぎると、頸動脈洞反射によって急激な血圧低下やめまいを引き起こすリスクも存在します。
さらに、食後30分以内は消化管に血液を集中させる必要があるため、血流を全身へ分散させてしまう強いツボ刺激は控えるべきです。飲酒後や発熱時、外傷がある部位への刺激も同様に禁忌となります。「痛気持ちいいと感じる範囲にとどめる」「1箇所につき5〜10秒を3セット程度に抑える」という基本原則を厳守することが、安全かつ持続的なセルフケアの大前提です。