堀氏の主張の核心は、「睡眠の質」や体質ではなく、「脳の疲労」の捉え方にある。彼によれば、人間が眠気を感じる最大の理由は肉体的な疲労ではなく、同じ作業を続けることによる「脳の飽き」だという。そのため、こまめな運動や作業の切り替え、食事管理を取り入れることで、睡眠時間を極限まで削減できると説く。
実際に彼の日常を追った密着取材では、深夜から早朝にかけて読書や仕事、運動をこなし、ほんの数十分の仮眠(パワーナップ)を挟むだけで元気に活動する姿が記録されている。カフェインの効果的な摂取や、体温コントロールなど、長年の実験から導き出したという手法は緻密そのものだ。